アメリカのリーディング・メソッド

音楽ライター山本美芽が、アメリカ在住の5年間に学んだリーディングメソッドについて綴ります。

カナダ人の家庭教師の先生と英語保持

ようやく日本に帰国、これからは我が家はリーディングをしながら子どもたちの英語保持をしていくことになります。

引越しの前後、私ひとりでしばらく娘のリーディングにつきあっていましたが、もはや私では頼りないことが多すぎて、娘はあれこれ直されると機嫌が悪くなっていました。

塾か家庭教師か迷っていましたが、良いカナダ人の女性の家庭教師の先生が見つかったので、その先生にリーディングも含めて、娘と息子の英語を見てもうらうことにしました。

家庭教師の先生に決めたのには、いろいろな理由があります。

帰国子女向けの塾は、新宿や広尾、横浜などになり、通塾するとなると親がかりで、毎週土曜日がつぶれてしまう。月謝もひとり2万円以上はかかる。しかも1対1ではなく、グループレッスンになる。かといって地元にあるECCなどの英会話スクールには、帰国子女クラスがない。

うちの娘は、英語が話せるお友達とわいわいやらなくてもさびしくないようですし、ちょっとでも授業がつまらないと上の空になるタイプなので、個人レッスンのほうがいいと判断しました。

家庭教師の先生は、時給4000円で、入学金や施設費もいらないし、時間や回数が調節できるのもいいところです。いまのところ週1で、娘が1時間、息子が30分でお願いしています。

先生選びはけっこうこだわりました。
教育学の学位がある女性。大卒、しかもある程度の大学。子どもの扱いがうまくて面白い人。アクセントがきつくない、アメリカ人かカナダ人かイギリス人。

いろいろな英会話講師派遣会社には、「おたくは都心から離れているし、条件が厳しすぎ」といって断られたんですが、ネイディブ先生ドットコムというサイトで、見つけることができました。

こういうサイトに登録している人は玉石混合で、ただ英語がしゃべれるだけでアルバイト感覚の人もいれば、ナンパ目的の男性も多数いるらしいということで、かなり警戒しました。

私の場合、まず女性に限定し、職業として英会話の先生をやっていると思われる人に絞り、さらにその先生の名前をフェイスブックで検索して発見でき、ウォールなどで普段の生活ぶりをチェックして、大丈夫そうと判断、メールでやりとりしたところ、メールの返事も速く的確だったので、体験レッスン(有料)に来てもらったら、理想の先生だったというところです。

都心の帰国子女塾に通わないという決定をした時点で、うちの子どもたちが「アメリカ現地校レベルを維持する」のはおそらく無理でしょう。でも、そこまでハイレベルな英語を維持するために毎週土曜日をつぶして毎日英語の宿題宿題と私が娘のお尻を叩いて膨大なエネルギーを家族で費やす目的が見えないし、うちはこれぐらいでちょうどいいかな、と思っています。

帰国前の10月ぐらいから、もうずーっと悩みに悩んで、膨大な時間をかけて塾や先生探しのためのネット検索で使ってきたので、先生が決まってやれやれです。

もちろん先生にお任せ、と丸投げしていたのではたいした効果もあがらない可能性が大ですので、リーディングについて、これからますます深めていきたいと思っています。