アメリカのリーディング・メソッド

音楽ライター山本美芽が、アメリカ在住の5年間に学んだリーディングメソッドについて綴ります。

リーディング・ファースト=すべての子どもが読めるようになることを目指す

2001年にノー・チャイルド・レフト・ビハインド法ができて、そこで重要なものとされたもののひとつに、リーディング指導のための助成金があります。これが Reading first です。リーディング・ファーストは、すべての子どもが読めるように目指す教育プログラ…

1分間にいくつ単語が読めるかストップウォッチで計測

きのう家庭教師のミセス・ギャラントに、うちの娘のリーディングを見てもらいました。goldilocks and the three bearsのお話を音読しました。「とてもよく読めているわね。ただ、ちょっと読むスピードがゆっくりなのよね。学校では、1分間に何語めるのかを…

車のなかとかばんの中に本を常備せよ

図書館からもらってきた Jumpstart Reading という紙があり、子どもを本好きにする(=リーディング能力を高める)3つの方法が書いてありました。要約して紹介します。1 積極的にふれあおう あなたのお子さんのことはあなたが一番よく知っています。 あな…

知らない単語、1ページに何個まで?

きのうのレッスンでミセス・ギャラントに引き続きインタビューしました。子どもにとってちょうどいい難しさの本を与えるために、数字で難易度を表したりするわけですが、もっと簡単な判断方法があります。1ページの中に、知らない単語が5つ出てきたら、そ…

無料の「読んだ本についてのクイズ」サイト

http://www.bookadventure.com/AR(アクセラレーテッド・リーダー)のプログラムは、たいへん優れていますが、1クイズあたり3ドルぐらいのお金を払うか、学校で加入するなどの有料になります。この「ブックアドベンチャー」は、ARよりは対応している本…

難易度ぴったりの本を見つけるためのプログラム AR(Accelerated Reader)

ちょうどよい難易度の本を見つけるのは簡単なことではありません。 でも、ちょうどよい難易度の本さえ見つかれば、読書はすごく面白く、楽しいものになります。そのために開発されているプログラムがAR(Accelerated Reader)です。私の娘の学校では使って…

ちょうどよい難しさ goldy rocks

not too easy,not too hard,challanging,comfortableやさしすぎず、むずかしすぎず、ちょっと背伸びしつつも心地よい、というのが生徒の実力にあった本になります。goldilocks and the three bear というお話があり、お父さんくまのいすは高すぎ、お母さんく…

リーディングは20人以下の少人数で指導すべき

現在カリフォルニアでは幼稚園年長・小学校1年・2年までは一クラス20人程度の少人数教育をしています。これは、リーディング教育にあたっては、大きなクラスだとひとりひとりへの注意が行き届かず、生徒の学力が伸びないためです。私の娘のクラスでは、1…

learn to read から、 read to learnへ

カリフォルニアの小学校で24年間教えて定年退職したミセス・ギャラントが私の家庭教師の先生です。先生に、リーディング教育で大事なことは何かを聞いてみました。k-12(幼稚園年長からハイスクール卒業までの義務教育)のなかで、4年生というのがひとつの区…

日本人の子どもでも英語の本が読めるようになるのは、リーディングのおかげ。

2006年に3歳の娘と一緒にアメリカに来て、はや4年あまり。*1アメリカに来たばかりのころ、英語がさっぱりわからない状態から、なんとか幼稚園に溶け込めるようになるまでの苦労話は英語できるもん―おうちで楽しくバイリンガル作者: 山本美芽出版社/メーカ…