アメリカのリーディング・メソッド

音楽ライター山本美芽が、アメリカ在住の5年間に学んだリーディングメソッドについて綴ります。

1分間にいくつ単語が読めるかストップウォッチで計測

きのう家庭教師のミセス・ギャラントに、うちの娘のリーディングを見てもらいました。

goldilocks and the three bearsのお話を音読しました。

「とてもよく読めているわね。ただ、ちょっと読むスピードがゆっくりなのよね。学校では、1分間に何語めるのかを計って、リーディングの力をみる指標のひとつにしているから、もう少し速く読めたらもっといいと思うわ」

ということでした。

1分間に何単語??

きょとーんとしている私に、「じゃあ、ミメもやってみましょうか」といって、先生はストップウォッチを取り出しました。なんでそんなものを持っているんですか、先生?

「あら、これは商売道具じゃないけれど、学校で教えていたときはいつも使っていたのよ。私は4年生を教えていたんだけれど、新学期と、あとは学期の終わりに、だいたい全員が1分で何語読めるのかはかっていたわよ」

 へえーーーーそんなことをしているとは。

ということで私も1分間の音読をやってみました。

「これは、reading fluency のテストなのよね。あなたのスピードだと、だいたい1分間に70語ぐらいの感じかしら。まあ、ちゃんと数えてみればすぐわかることなんだけど」

おお!! ミセス・ギャラントのような定年後のベテランだと、聞いただけで、だいたい1分間に何語のペースぐらいのスピードか、予想がつくんですねえ。70語って、調べたら、小学2−4年生のレベルみたいですけど。

先生はテスト用の問題文を用意しておき、生徒に音読をさせて、聴きながら読み間違った単語をチェック、何パーセント合っていたか(accuracy)もみるのだそうです。

だいたい、学年によって「1分間に何語読めれば大丈夫」という目安の数字があるようです。そちらの具体的な数字は、また次回に。

参考サイト

http://www.prel.org/products/re_/assessing-fluency.htm

http://learningdisabilities.about.com/od/glossar1/g/rdgfluency.htm 

http://www.time4learning.com/readingpyramid/fluency.htm

Goldilocks and the Three Bears (Picture Puffin Books)

Goldilocks and the Three Bears (Picture Puffin Books)