アメリカのリーディング・メソッド

音楽ライター山本美芽が、アメリカ在住の5年間に学んだリーディングメソッドについて綴ります。

バックトゥスクールナイトで、家庭でのリーディング活動にてこ入れ

先週の木曜日は娘の学校のバックトゥスクールナイトでした。新学期最初の保護者会です。日本と違うのは、夜にあって、子どもは連れて行ってやいけないこと。

うちは夫に早く帰ってきてもらって子守してもらいましたが、両親そろって聞きにくる家もけっこういます。ベビーシッターを頼むとか、お友達のうちに預けたりしているようです。

生活面の注意とか、宿題についてなど、もろもろの説明を受けましたが、そこで出てきました。リーディング強化活動のプリント。

「音読と語彙」(Read alouds and Vocabrary)

というタイトルで、表裏1枚のプリントです。

面白かったところを要約します。

●読み聞かせは幼稚園のときに一番大事だが、その後も重要で、8年生(中学2年生)まで、大人が読み聞かせをすることで学力がアップすることが確かめられている。

●大人並みの読み書き能力をつけるためには、1年に3000−4000語、1週間で10語の新しい言葉を覚えなければならない。(McKeown,1985)

ボキャブラリーの知識とリーディングの力は非常に関係が深い。

●読み終わったら必ず面白かったところやキャラクターについて話し合うこと

●ファイブフィンガールール
  
手をグーにして本の真ん中を開き、子どもに音読させて、知らない言葉が出てきたら指で数えさせる。

 1ページに5回知らない言葉が出てきたら、難しすぎ
 1ページに4回知らない言葉が出てきたら、おそらく難しすぎ
 1ページに3回知らない言葉が3回以下なら、ちょうどよい本

難しすぎる本は、大人が読んであげましょう。あなたが読んであげたあとに、子どもは一人で読めます。

以上、こんなところです。

1年に3000−4000語、1週間に10語っていうのは、結構衝撃的ですね。確かに本を読みまくらないとそんなに覚えないかも。