アメリカのリーディング・メソッド

音楽ライター山本美芽が、アメリカ在住の5年間に学んだリーディングメソッドについて綴ります。

アルファベットを覚えるなら「レター・ファクトリー・フォニックス」

アメリカにいたころ、幼稚園児がいるお友達の家庭には、ほぼ全部あったのがこのおもちゃ。
リープフロッグ社の、レターファクトリーフォニックスです。

ABCをはめこむと、発音してくれます。
冷蔵庫をマグネットボードにして、そこで遊びながらABCを覚えます。

B、だけでなく、「ブッ」という読むときの発音(フォニックス)も覚えられるのがいいですね。

アメリカK-12の教育政策・最先端レポート

このブログのまとめ本を書いている途中です。ノーチャイルド・レフトビハインド法について
調べているとき、すごいブログを見つけました。

リアクション大魔王さんの

アメリカ・K-12の教育政策・最先端レポート −データ分析の観点
http://ameblo.jp/terada1963/
お書きになっているリアクション大魔王さんは、アメリカで教育政策にかかわるお仕事をされていて、統計学がご専門。リーディングを含めた教育全般の現状について日本語で読めるというだけでも貴重、さらには最新情報や考察も鋭い、素晴らしいブログです。

自分の英語をなんとかしたい!! という方にはちょっと関係ないかもしれませんが、アメリカの読書教育はいったいどういうふうな考えで進められているのか知りたい方には、必読です。

The Paris Wife


いま英語の家庭教師の先生と読んでいる本を紹介します。

作家のヘミングウェイが4回結婚したうちの、最初の奥さんとの
出会いから別れまでを、奥さんであるハドリーの一人称で描いた小説
The Paris wife です。

まだ読んだのは半分ぐらいです。

家庭教師のギャラント先生が、アメリカでいまベストセラーになっていて
女性の集まるブッククラブでも、よくとりあげられている人気の本なのよと
紹介してくれて、読み始めました。

アメリカ滞在中、ヘミングウェイの家に行ったことがあります。

フロリダから、海の上の高速道路で島をいくつもわたって4時間ぐらいでしょうか、
キーウエストという島が高速道路1号線の終着点。

サザンモストポイントといって、アメリカで一番南にある場所です。

この島にヘミングウェイが住んでいたので、彼の家が観光名所になって
残っているんですね。

白い壁に緑色の屋根、二階建て、プールつきの家。

これまでヨーロッパの宮殿やアメリカの豪邸にはいろいろ行きましたが、
豪華さはそれほどでもないけれど、趣味のよさと居心地よさでは一番では
ないかと感じました。

キーウエストには、ヘミングウェイが通っていたというスロッピー・ジョー
というバーをはじめとして、酒場がいたるところにあり、そこには
ドラムセットがセッティングされていて、毎日夕方になるとライブが始まり
ます。私、ここに住みたい!!!!! と、歩いているときに思いました。

だから、ヘミングウェイといえば、キーウエスト。

と、勝手に思っていました。ところが、この本の舞台は、パリ。

若き日のヘミングウェイは、ハドリーと結婚して、新婚さんのうちに
パリに住むんですね。

なにしにパリへ?というのが、いくら読んでもいまいちわからなくて、
若干の雑誌原稿などの依頼もあったのでしょうが、それだけで食べられる
から仕事があるから行ったというわけでもなく、パリの文化的な香りに
引き寄せられて、パリに行けばいい作品が書けるんじゃないか的な理由
なのかなと。

まさに、パリのアメリカ人ですね。

いま、まだハドリーとヘミングウェイが破局を迎える前なのですが、
史実にもとづいたフィクションなので、結末はわかっているのですよね。

私が訪れたキーウエストは、ハドリーと別れたあとに住んだ場所
なんです。

ちょっと読むのは大変ですが、1920年代のシカゴ、そしてパリ、
若き日の魅力的なヘミングウェイ、そうそう、ハドリーはピアノの達人
でもあったんです。雰囲気だけでもなかなか楽しめます。

The Paris Wife

The Paris Wife

雑誌"Pen"のヘミングウェイ特集。ぱらぱらめくっていると
ヘミングウェイが世界中を旅した話なども出てきていい感じです。

家にこもって想像力を広げまくって書く人もいるのでしょうが、
ヘミングウェイは、でかけまくって書くタイプだったのでしょうね。

私もでかけて刺激を受けて、そこでテンションをが〜とあげて書くほうなので、
あちこちでかけるヘミングウェイの生き方には共感します。

ただね、配偶者も旅行の行先と同じような面があるんでしょうか、
彼は4回結婚しているんですよね。

旅行を沢山するのと配偶者を変えるのでは、わけが違うと思うのですが、
新しいことにワクワクしてしまう本能に従い、
多くの人を傷つけながらも、突き進んでしまったんでしょうね。

Pen (ペン) 2011年 4/15号 [雑誌]

Pen (ペン) 2011年 4/15号 [雑誌]

ところで英語のレッスンは、どんなふうにしているかというと、
しばらく家族や仕事のこと、お天気やニュースのことなどをおしゃべりしてから、
私が英語の本を音読し、時々わからない単語や文章があると、先生にこれって
どういう意味? これでいいの? と細かく確認していくわけです。

ときどき「その単語は私もわからないのよね。たぶんこういう意味だけれど、
覚えなくてても大丈夫よ」

なんてことがよくあるので、知らない単語にいちいち面食らわず、流せるようになって
きましたね。もちろんその逆で、「これは覚えておいたほうがいいわね」という
単語もあるんですけれども。

そんなふうなやりとりも英語を話す練習になっています。


日本にいると、マイアミとかカリブ海の情報は、なにしろ遠いのでなかなか
入ってきませんが、私はアメリカ滞在中にすっかりはまってしまいまして。

そのわりに日本に帰ってからはご無沙汰していますけれども、
時々、ご紹介させていただきたいと思っています。

ヘミングウェイの家を訪れたときのブログ記事はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/mimeyama+writer/20090526/1280688817

アメリカの図書館で行われているマザーグースのプログラム

アメリカにいたころ、よく2歳だった息子を連れて図書館のマザーグースの時間に通いました。
こんな感じでした。英語リトミックなども日本で広まっているようですが、指導される先生方は、ぜひアメリカの図書館のマザーグースプログラムで歌っている歌なども参考にしていただければ。おそらく、使えるものもあるのではないでしょうか。
Mohter goose on the loose で、youtubeで探すとたくさんあります。


Goosy Goosy Gender

それと、うちの息子が大好きな The wheel on the bus の手遊び歌。楽しいですよ〜。

英語の子どもの歌のおすすめCD

いま、このブログのまとめ本を書いています。よみきかせ以前のマザーグースや子どもの歌について書こうと思いましたが、けっこう忘れているので、いまいろいろ引っ張り出して復習中。とりあえず今出てきたこのCDが、演奏もすばらしく選曲も良くて、私としてはおすすめです。

Mommy & Me: Playgroup Favorites

Mommy & Me: Playgroup Favorites

中に入っている曲では、Itsy Bitsy Spider,I've been working on the railroad,The wheel on the Bus,B-I-N-G-O などが、うちの息子のお気に入りでした。

洋書読みきかせツールとしてのキンドルとオーディブル

最近、うちの息子4歳は、ドクタースースの英語の本の音読CDを、娘9歳は、マジックツリーハウス1−8巻の英語の音読CDを、それぞれキンドルで聴いています。

 
キンドルはアメリカにいたころ、2年以上前に購入して、ずっと私の英語の読書に使っていました。

さらに最近、我が家も無線LANの通信環境が整ったので、キンドルにオーディオブックの「オーディブル」を簡単にダウンロードできるようにったのです。

英語の本の読み聞かせは私がずっとやってきました。でも1日5分か10分で疲れてしまうんですよね。それに発音も私じゃネイティブ並みじゃないし。洋書を音読したCDも売られているんですが、なんだか億劫で使いこなせていませんでした。

それがキンドルにオーディブルが入っていると、子どもが勝手にタイトルを選んで、ぽちっと押すと、キンドルが読んでくれるみたいに、音読が始まるんです。これは助かります。

娘は、マジックツリーハウスを本でも読んでいるんですが、聴くほうがずーっと楽だねといっていました。息子は、ドクタースースのリズミカルでユーモラスな文体が面白いらしく、あちこちフレーズを覚えはじめています。

ドクタースースは、音読するとリズムやライミングやら、その面白さがよくわかるのですが、やはりネイティブの音読のうまい人が読むのが一番いいですね。

「じゃ、おやすみ」といって寝室をあとにして、あとでのぞいてみると、息子は、ドクタースースを読み続けるキンドルを抱えて、眠っていました。

日本発売で話題になっているキンドルですが、とりあえず私は、アメリカのアカウントで登録して、アメリカのサイトでのみ買い物しています。

(追記 2012年11月22日)私が使っているキンドルはアメリカのアマゾンで購入したものです。日本発売のキンドルは、オーディオ機能がないという情報をいただきました。ということはオーディブルは聴けないのかも。英語学習を主目的とするなら、amazon.com(=アメリカのアマゾン。日本はamazon.co.jp)からの個人輸入でアメリカのものを買うのが良いかもしれません。

夏休み用の英語ドリル 英検2級をめざす4年生の娘のために

いよいよ夏休みが迫ってきました。

小4の娘。これまでリーディングは帰国してからずっと続けていましたが、英語のドリルについては、家庭教師の先生と一緒に解くだけで、とても手が回りませんした。

連休ごろに、家庭教師の先生から「英語の書き方を忘れてきているみたい」といわれたので、毎日2ページ、簡単なものでいいから、必ずドリルを解く事にしました。

娘は小学2年生の途中までアメリカにいたので、「スペクトラム」シリーズのアメリカの2年生用ドリルをやりはじめたのですが、結論からいってちょっと難しかったです。



子どもにやらせる英語のドリルは、簡単、楽勝、と思えるものでなければ面倒になってやめてしまいます。

そこで購入したのが、Brainquestというカラフルで遊び感覚のドリル、2nd Grade用です。

Brain Quest Workbook Grade 2

Brain Quest Workbook Grade 2



これはスペクトラムシリーズよりも全体的に易しくて、国語算数理科社会、筆記体の練習まで、これ一冊でぜんぶ学べるという便利で分厚い300ページもあるのに1000円ぐらいと、大変お値打ち感のある良い買い物でした。

4年生の娘にとって、この2年生用ドリル、教科別難易度は、
国語(リーディング・ライティング・フォニックス)はふつう。
算数…2年生の算数なので易しい。
理科・社会…ちょっと知らない単語もあるので難しいが、内容は面白い。

といったところです。

4歳の息子用には、プリスクール用の同じBrainquestのシリーズを買いました。息子はいま、アルファベットが大文字はだいたい書けるようになり、小文字は読めて、書くほうは練習中なので、ちょうど良いです。

Brain Quest Workbook Pre-K

Brain Quest Workbook Pre-K