アメリカのリーディング・メソッド

音楽ライター山本美芽が、アメリカ在住の5年間に学んだリーディングメソッドについて綴ります。

リーディングの時間に何を読んでもいい!?

1年生のときと違い、2年生になってからは、もはやグループではなく個人個人で本を黙読、または音読している娘のクラス。

他の学校にいる日本人の同級生のお友達に聞くと、「各自が読む時間にはARでレベルにあった本を選んで読んでいるみたい」といいます。

で、うちの娘のクラスは??

先生に「リーディングの時間に、うちの娘はどういう本を読んでいるんでしょうか?」と質問したら、

「わからないわねえ。なんでもいいのよ、好きなので。レベル別にきっちりやるのは、2学期からやるつもりなの」

・・・そうなんですか!?

まあ、授業では日本の国語の授業みたいに、同じ作家の本を数冊とりあげて2週間ぐらいきっちりと「どこで」「誰が」「何をしたか」などについての表をつくって読解をやっているんですけど。

それに、娘の学校のAPIスコアは900点以上で、サクラメント広域でもトップクラスだと校長先生が胸を張っていたけど。

でも、お友達の通う学校はたぶん、もっとスコアがいいんだろうなあ。

で、何を読んでいるのか娘に尋ねたら「"Ocean"っていう海の本。すごく面白いよ」ですと。うーむ、まあ理科好きなので、いわゆるリーディングのいろんなお話より、そういう科学系の本のほうが楽しいのかも。そういう自由な選択ができるのは、逆にいいのか…。

そんなわけで、家でも毎日20分読まなければならないのですが、その読む本は親と本人の判断に任されています。

それもあって、最近、図書館や本屋さんや、図書館の古本払い下げ(1冊25セント)とか、アマゾンとか、スカラスティックブッククラブとか、なんだかすさまじい量の本を借りたり買ったりしています。

買った以上はもったいないので、私も一緒になって読んでいるのですが、やさしい本を大量に読むのってらくちんですね。まるで日本語の雑誌や新聞をめくるのと同じように読める。

超やさしいので内容がわかる。だから知らない単語があってもだいたい推測できる。こういう読書を膨大に積み重ねるのが唯一確実な道なんだろうなあ。辞書はまったく使っていません。もちろん娘もリーディングのときには辞書は使わないですね。