アメリカのリーディング・メソッド

音楽ライター山本美芽が、アメリカ在住の5年間に学んだリーディングメソッドについて綴ります。

ドクタースースの面白さは声に出さないとわからない

さっきテレビをつけたら、「ドクタースース」をやっていました。いつもテレビジャパンで「おかあさんといっしょ」を見ている時間だったので、気がつきませんでした。

日本で「英語できるもん」を出したときの編集者が、「ドクタースースって、日本ではなぜか人気がでないんですよねえ」とおっしゃっていました。

だって絵がかわいくないし、カラフルじゃないんですよね。

確かに私も「なにこれ? へんなの」と最初は思いました。

しかし、幼稚園の教室はもちろん、歯医者や銀行のソファーまわりにまでドクタースースが置いてあるのを見て、「いちおう読んでおこうか」と思い、いくつか本を買い、読み始めて、その文章の調子のよさやリズムの楽しさにすっかりはまってしまいました。

ほかの本もたくさんあるんだけれど、声に出して読むなら、なんとなくドクタースースを手にとってしまいます。

音読してみて、はじめてその良さがわかったというわけです。

アメリカの子どもたちはドクタースースが当然大好き。

2歳の息子も、「ドクタースース」という名前は覚えていえるようになりました。

読んでいて調子が良いというのは、ライミングをふんだんに使っているからなんですよね。

逆にいうと、これを日本語に訳しても、面白くない。
英語で読んでこそ、面白いしかしドクタースースの本やDVDは膨大にあって、いまだに全部把握しきれていません。

なんにせよ、ドクタースースがアメリカのリーディングメソッドの初歩の部分を固める重要な本のシリーズであることは明白です。


The Cat in the Hat Book & CD (Book and CD)

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Green Eggs and Ham Book & CD (Book and CD)

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Six By Seuss (Classic Seuss)

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Your Favorite Seuss (Classic Seuss)

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